<デビルスマイル エンジェルスマイル>の大喜利コーナー(「学級会」)についてのちょっとした感想

10月23日、渋谷C.C.Lemonホール、15時開演の回。この回では、「学級会」という体の大喜利コーナーがあって、スマイレージの楽曲の歌詞の一部分を変えて面白くしなさい、みたいなお題が出されていた。この日私の中で一番面白かったのは、一番最初に和田彩花ちゃんが出した答え。「○○ がんばらなくてもええねんで!!」の「たった100年前だけど すごく(景色が超変わったね)」の、( )の部分を考えるという設問。これに対し、彩花ちゃんは「たった100年前だけど すごくお金の流れが悪くなったね」と回答した。大いに沸く会場。自分の回答に対し、「いまは不景気だから」みたいな説明をその後軽く付け足す彩花ちゃん。でも「景気が悪くなったね」じゃなくて「お金の流れが悪くなったね」と表現するあたり非凡さを感じた。で、それに続いて福田花音ちゃんは「たった100年前だけど すごく総理がコロコロ変わったね」と回答。いわゆる政治経済がらみの内容という点で、回答が彩花ちゃんと被ってしまっていて、これは両者にとってアンラッキーだった。ここでは「テンドン」の効果は生じなかった。
そもそもこの手のアイドル大喜利のよくあるパターンとして、お題に対してそういう政治経済とか時事問題とかの堅い内容の回答をして、「アイドルなのに難しいこと知ってますねー」という面白さを生じさせるというのがあると思うけど、花音ちゃんの回答はそのパターンを狙った戦略的なものだと思う。それに対して彩花ちゃんの回答には、なんというか、天然さと聡明さが同居したような、これまでにない異質さを感じた*1。うまく言葉で説明できないのがもどかしいけど。

*1:「天然」という言葉がその言葉本来の意味から離れ、ある決まった型に人を無理やり当てはめようとする「圧力」みたいなものとして機能しているいま、安易に「天然」という言葉を使うのも考えもの(使ったけど)。しかし、アイドルとはその「キャラづくり」の圧力が最も強固に作用する場であることは明らかで、アイドルの言動を楽しむ我々ファンは日々それに加担している存在であることを忘れてはいけない。