2011年に行ったアイドル現場の記録
いまさらですが。
1月2日(日) 18:30 Hello! Project 2011 WINTER〜歓迎新鮮まつり〜 中野サンプラザ
1月8日(土) 15:00/18:30 Hello! Project 2011 WINTER〜歓迎新鮮まつり〜 中野サンプラザ
1月9日(日) 18:30 Hello! Project 2011 WINTER〜歓迎新鮮まつり〜 中野サンプラザ
1月30日(日) 11:30 ももクロ新春スペクタクルツアー ミライボウルがやってきた。 ららぽーと柏の葉
15:30 「チャイム!」発売記念 エビ中ライブ 千葉初上陸! ららぽーと柏の葉
2月5日(土) 13:00 ℃-ute バースデー企画「3人でバースデーイベントやっちゃいます!だって私たち2月生まれなんですもん!Part2」 横浜BLITZ
2月6日(日) 15:00 モーニング娘。9期お披露目イベント 横浜BLITZ
2月8日(火) 19:00 「STAR digio presents スマイレージ・スペシャル〜私たちを甘く見ないでね!!」公開録音 山野ホール
2月11日(金) 11:00 東京女子流「Love like candy floss」リリース記念インストアライブ ishimaru soft 本店 7Fホール
14:30/18:30 Buono! ライブ 2011winter〜Re;Buono!〜 横浜BLITZ
2月12日(土) 13:40 Buono!「雑草のうた」発売記念イベント 赤坂BLITZ
15:00/17:30 スマイレージ「ショートカット」発売記念 ミニライブ&握手会 イオンレイクタウン
2月13日(日) 19:00 岡井千聖(℃-ute)「Solo Live 2011 Vol.2〜半蔵門で踊ってみた!!〜」 WinPa
2月14日(月) 16:00 スマイレージ×iPRESS CAFEスペシャルイベント スマイレージバレンタイントークショー
2月20日(日) 13:45 スマイレージ「ショートカット」発売記念イベント 横浜BLITZ
2月24日(木) 18:00 ℃-ute×iPRESS CAFEスペシャルトークイベント
2月27日(日) 12:00 ぱすぽ☆ フライト(LIVE)&個別握手会 よこはまコスモワールド
3月6日(日) 13:45 ℃-ute Cutie Circuit 2011 〜 Kiss me 愛してる 〜 横浜BLITZ
17:30 Berryz工房「ヒロインになろうか!」発売記念CDお渡し会 モラージュ菖蒲
4月10日(日) 14:00/18:00 4.10中野サンプラザ大会 ももクロ春の一大事 〜眩しさの中に君がいた〜 中野サンプラザ
4月29日(金) 17:30 南波志帆ほか「THE NANBA SHOW 相当衝撃的なスクールポップ!! Vol.2」 Shibuya O-nest
5月15日(日) 14:00/16:00 1st Album『さくら学院 2010年度 〜message〜』発売記念インストア・ イベント イオン浦和美園
5月21日(土) 14:00/18:00 〜アイドル史上初!激突・迫熱・競演ライヴ!〜 “アイドル・フェスティバルinヒビヤ” 日比谷野外大音楽堂
5月22日(日) 14:00 矢島舞美(℃-ute)主演「秦組 Vol.4『らん―2011 New version!!―』」 前進座劇場
5月28日(土) 15:00/18:30 真野恵里菜コンサートツアー2011〜ハタチの乙女 801DAYS〜 渋谷C.C.Lemonホール
6月4日(土) 12:30 Berryz工房ファンの集い2011〜BerryzアワーGO!GO=3〜 横浜BLITZ
6月13日(月) 19:45 Berryz工房 結成7周年記念〜ファンクラブ大感謝祭〜(夏焼雅) TOKYO FM HALL
6月18日(土) 17:30 アイドリング!!!/南波志帆ほか「YANO MUSIC FESTIVAL 2011」SHIBUYA AX
6月19日(日) 12:30 ハロプロエッグ 春満開スペシャル! 汐留AX
15:30 モーニング娘。46thシングル「Only you」リリースイベント&握手会 お台場パレットタウン
6月25日(土) 15:30 momo 「次世代アイドル お台場サミット in MEGA WEB」
6月29日(水) 19:45 ℃フェス2011初夏〜℃-なっちゃうのよソロLIVE!〜(矢島舞美) TOKYO FM HALL
7月2日(土) 11:00 劇団ゲキハロ第10回公演『大正浪漫 ハイカラ探偵王 青いルビー殺人事件』 俳優座劇場
15:00/18:30 ℃-uteコンサートツアー2011春「超!超ワンダフルツアー」 千葉県文化会館
7月12日(火) 20:00 ハロプロエッグ 夏期休暇前スペシャル!〜新人さん!?、いらっしゃ〜い!〜 パシフィックヘブン
7月17日(日) 12:00 東京女子流/SUPER☆GiRLS「a-nation for Life」プレライブイベント アリオ西新井
7月18日(月) 14:00 東京女子流ミニライブ 〜8/24リリース決定ツアー〜 イーアスつくば
7月23日(土) 14:30 アイドリング!!!ミニライブ お台場合衆国
16:00 ℃-ute「魁!音楽番付LIVE」 お台場合衆国
18:00 さくら学院2011年度 NEW 〜 Departure 〜 duo MUSIC EXCHANGE
7月24日(日) 11:00 スマイレージ/南波志帆ほか NHK WONDER LAND 2011「ミュージックライン」公開収録 ベルサール秋葉原
7月30日(土) 17:00 AKBN 0 7thライブ〜〜聖地・赤羽会館 第二幕 北区赤羽会館
8月6日(土) 15:00/18:30 Hello! Project 2011 SUMMER〜ニッポンの未来は WOW WOW/YEAH YEAH ライブ〜 中野サンプラザ
8月18日(木) 13:30/16:00/18:30 ハロプロ エッグ 新メンを迎えて〜夏期休暇中デラAX!〜 汐留AX
8月20日(土) 14:00/16:00 Fairiesデビューシングル「More Kiss/Song for You」お披露目イベント ラゾーナ川崎プラザ
8月21日(日) 12:30/15:55 スマイレージ/℃-uteスペシャルライブ&お宝オークション! 日産スタジアム東ゲート前広場
14:00 Fairiesデビューシングル「More Kiss/Song for You」お披露目イベント ラゾーナ川崎プラザ
8月27日(土) TOKYO IDOL FESTIVAL 2011 〜Eco & Smile〜 お台場・青海特設会場
8月28日(日) TOKYO IDOL FESTIVAL 2011 〜Eco & Smile〜 お台場・青海特設会場
9月1日(木) ゲスト:矢島舞美(℃-ute)「YOYOGI PIRATES」公開生放送 STUDIO ViViD
9月3日(土) 18:00 B℃ST(Berryz工房&℃-ute スペシャルチーム)LIVE NEXT!! Featuring Hello! Project 日本青年館
9月4日(日) 12:00 WEEKEND MUSIC LIVE〜私立恵比寿中学〜 ららぽーと横浜
13:30 帰ってきたBerryz仮面(仮) CLUB CITTA'
18:00 スマイレージ LIVE NEXT!! Featuring Hello! Project 日本青年館
9月10日(土) 15:30 ℃-ute Cutie Circuit 2011〜9月10日は℃-uteの日〜 横浜BLITZ
9月11日(日) 15:30 ハロプロエッグ 2011 発表会〜9月の生タマゴShow!〜 横浜BLITZ
9月17日(土) 15:30 劇団ゲキハロ第11回公演『戦国自衛隊〜女性自衛官死守セヨ〜』 サンシャイン劇場
18:30 スマイレージコンサートツアー2011秋〜逆襲の超ミニスカート〜 渋谷C.C.Lemonホール
9月30日(金) 18:00 モーニング娘。 コンサートツアー 2011秋 愛 BELIEVE〜高橋愛 卒業記念スペシャル〜 日本武道館
10月8日(土) 14:00/18:00 私立恵比寿中学1stワンマンLIVE 【1部】エビ中体育祭〜成長痛がとまりません!〜/【2部】エビ中文化祭〜エビの数だけ殻むいて〜 Shibuya O-EAST
10月10日(月) 13:00 私立恵比寿中学〜後夜祭〜 Shibuya O-EAST
10月12日(水) 19:00 タワーレコード新宿店13th Birthday〜NO MUSIC,NO IDOL?〜 新宿LOFT
10月22日(土) 14:45 東京女子流 CONCERT*01『Limited addiction』 天王洲 銀河劇場
10月23日(日) 14:30 モーニング娘。新垣里沙&譜久村聖バースデーイベント かつしかシンフォニーヒルズ モーツァルトホール
11月3日(木) 13:30 Fairiesミニライブ+握手会 イオン土浦ショッピングセンター
11月19日(土) 18:15 e−LineUP!矢島舞美DVD3作品ご購入者対象イベント パシフィックヘブン
11月20日(日) 13:00/15:00/17:00 ハロプロ エッグ 文化祭 11月 〜新メン(!?)を迎えて〜 パシフィックヘブン
11月23日(水) 13:00 ハロー!プロジェクト モベキマス Single「ブスにならない哲学」発売記念イベント ハロー!プロジェクト☆フェスティバル2011 よみうりランドオープンシアターEAST
11月26日(土) 16:00 アイドル横丁祭!! 渋谷公会堂
12月17日(土) 11:30 大人の麦茶 第十八杯目公演『1974(イクナヨ)』 紀伊國屋サザンシアター
17:00 スマイレージ「プリーズ ミニスカ ポストウーマン!」発売記念ミニライブ&握手会 サンシャインシティ
12月20日(火) 20:00 BiSワンマンライブ「IDOL is DEAD」 恵比寿LIQUID ROOM
12月23日(金) 17:00 E-Girls SHOW LAZONA Music Twinkle Xmas2011 featuring LDH ラゾーナ川崎プラザ
12月25日(日) 17:30 モーニング娘。10期メンバーお披露目イベント 横浜BLITZ
12月31日(土) 13:30 S/mileage Mega Bank vol.4 メルパルクホール
<第10回ハロプロ楽曲大賞2011結果発表イベント>
毎年恒例の<ハロプロ楽曲大賞結果発表イベント>に行ってきました。
http://www.esrp2.jp/hpma/2011/
思えば前回2010年はイベント当日にスマイレージがレコード大賞最優秀新人賞を受賞して、イベントのオープニングとして数時間前に放送されたばかりの授賞式の模様をみんなで観賞し、祝杯を挙げたのだった。それからちょうど1年が経ち、2011年のレコ大では最優秀新人賞にスマと同じくガールズアイドルグループのフェアリーズが選ばれた。結局スマもフェアリーズちゃんみたいに何かの力にゴリ押しされて選ばれただけだったのかな、とスマ受賞の箔もこれによって若干落ちた感は否めない(フェアリーズヲタの人ゴメン!)。
2010年は焼肉事件があったとはいえあれだけ華やかな舞台で祝福を受けていたスマイレージだが、周知のように2011年はあの時のメンバー4人のうち2人が辞めてしまうという激動の年だった。あの時この混迷を予想しえた者がいるだろうか。こうした事態には、あらためてアイドルという現象のダイナミズムを実感せざるを得ない。アイドルをリアルタイムで追いかけるということはスポーツとかと同様に「筋書きのないドラマ」を楽しむことであり、この魅力はもっと多くの人に知られるべきだと思う。
[アイドル楽曲部門]結果発表を見てる時の心のざわつきは異常。昨今はハロプロ以外にも素敵なアイドルちゃんがたくさん出てきていて、楽曲のクオリティも全体的に高水準になってきているので、「うわ、このアイドル(の楽曲)、我が軍より良くね?」という動揺を抑えるのが大変だった。
素敵なアイドルが多く登場し、音楽的にも楽しみが増えるのは素直にいいことであるはずなのに、何故か動揺してしまっている自分は、ハロヲタという党派的な心情丸出しで、我ながら浅ましいな、という感じ。でも実際iTunesの再生履歴とか見ると自分も最近はハロプロ以外のアイドルの方がよく聴いてるんですよねえ……。
そういう流れの中なので、[アイドル楽曲部門]の結果発表が終わり、本編であるところの[ハロプロ楽曲部門]の結果発表が始まった時の安堵感は異常(そのときのピロスエ氏の発言「もうこのあとはハロプロの曲しかかかりません!」)。
しかし今回はやたらお客さんのノリが良かった。自分はこのイベントに参加するのはこの間の<シングル大全集>も含めると4回目なのだけど、いままでこんなにお客さんのノリが良かったことは無かったので驚いた。実際の現場かDJパーティの会場か、というくらいコールや歓声や振りコピやオタ芸が乱れ飛んでいて非常ににぎやかで楽しかった。まあ自分は終始「地蔵」よろしくジッとしていましたけど。
今回はゲストも登場。一人目は、[アイドル楽曲部門]でも第23位に「twinkle love」がランクインした*Twilight*のイノウエミナミさん。*Twilight*は「アイドルヲタクによる、アイドルヲタクの為の自称アイドル集団」として「完全セルフプロデュース」で活動しているグループ。このようなDIYアイドルとでも呼ぶべき存在の登場についてピロスエ氏は、80年代がパンク/ニューウェイブの時代で、90年代がベッドルームテクノの時代であったならば、現在はライブアイドルの時代だ、と興味深いことを言っていた。メモを取ってなかったので記憶が曖昧だけど、この「ライブアイドルの時代」というのは、ソーシャルメディアの浸透や地下アイドル現場の定着、またそのようなアイドルを受容する層の拡大、といった今日の状況を背景に、誰もがアイドルになれる時代になった、とかそういう意味で氏は言っていたのかな、と(間違ってたらご指摘ください)。
もう一人のゲストは、『タモリ倶楽部』の「もしアイドルヲタクがタワーレコードの社長だったら」で一躍有名になったタワーレコード社長の嶺脇育夫さん。件の企画は嶺脇社長が出た豪STREAMを見たタモクラのスタッフが面白そうだと思ったのがきっかけだった、など貴重な話を聞けた。
ハロプロプレイバック映像の楽しさは異常。2011年はハロプロを追いかけるのが疎かになっていた感は否めないので、映像で一年間のハロプロを総ざらい出来るのは嬉しい。ベリが出演した「めちゃイケ」での桃子の活躍ぶりとか、自分はハロプロのお笑いバラエティ的なノリへの迎合に懐疑的、というか観てて辛いので当該放送はチェックしてなかったんだけど、いざ観たら観たで楽しめちゃうんだよね。あと9期のまとめ映像みたいなやつもよかった。さいきん生田のことがどんどん好きになってる。ただ、狼を見ないピュアヲタ← としては例の「ホームレス発言」のワッチ音源を聴かされるとちょっと凹むよね。まあいいけど。
今回の順位は例年以上に読めなかったというか、実際上位の顔触れは個人的にはかなり意外なものとなってる。この順位を見て考えさせられたのは、「ハロプロ/つんく♂らしさ」をどう評価するかということ。投票理由とか評価のポイントとして「ハロプロらしくて良い」というのはよく目にするし自分も使うけど、逆に「ハロプロらしくなくて良い/新鮮」という評価軸も同様にあって、この二つの立場は相反するものなんだけど、一人のハロヲタの中で往々にして共在するものでもあると思う。
楽曲大賞に投票している人は当然現役のハロヲタが多く、そうでなくてもかつてハロプロに親しんだことのある人が大半だと思うけど、仮にハロプロをよく知らないアイドルファンや音楽好きの人が選んだらどういうランキングになるのか興味があるところ。今回自分が投票した曲は、多分あまりハロプロっぽくない曲のラインナップになってると思う。ハロプロ/つんく♂的なテイストというのは、ハロヲタにとって輝かしく思えるときと、辟易してしまうときの両方があると思う。基本的に隙だらけなんだけど締めるところはしっかり締める、というのがハロプロ/つんく♂テイストの肝。
それにしても、楽曲大賞のイベントに参加すると、信者としての信心が強まるね。いや、これは冗談ではなく。ハロプロ楽曲を映像で50曲たっぷり観て思うのは、ハロプロって音楽を大事にしてる、ということ。アイドル史において<楽曲大賞>のような「場」や、<楽曲派>という受容形態が大きく可能になったのはハロプロが最初だろう。もちろん他の多くの現行アイドルたちもいい音楽を残しているとは思うけど、ハロプロはやっぱり年季と気合の入り方、リソースの量が違うよ。これは個々の楽曲が優れているかどうかということとは少し別の問題だ。正直言うと、2011年はついにハロプロ以外のアイドルが、総体として、楽曲の質的にもハロプロを凌駕した年だったと思う。でも、ハロプロという運動体の根底に流れている、恥ずかしい言葉を使えば、「音楽愛」みたいなものを感じられる限り、自分はハロプロを支持できる。
<第10回ハロプロ楽曲大賞2011[楽曲部門・MV部門・推しメン部門]>投票内容
http://www.esrp2.jp/hpma/2011/
■楽曲部門
- 第5位(1.0pts) 真野恵里菜「21世紀的恋愛事情」
- アーティスト: 真野恵里菜
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アップリフティングでコミカルな曲調なのに何故か聴いていると切なくなれる。個人的には「元気者で行こう!」の32倍良い。
- 第4位(1.5pts) モーニング娘。「彼と一緒にお店がしたい!」
この地球の平和を本気で願ってるんだよ!(初回生産限定盤B)(DVD付)
- アーティスト: モーニング娘。
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- 発売日: 2011/09/14
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こういう曲を「ハロプロ・スタンダード」と呼びたいですね。歌詞も良いです。『絶望の国の幸福な若者たち』(未読)というフレーズが表すところの社会観を彷彿とさせるというか、いまの若者の生活世界における幸せとは何なのかということについて考えさせられます(考えさせられません)。今年はこれが1位になるべきでしょう。
- 第3位(2.0pts) スマイレージ「女ばかりの日曜日」
- アーティスト: スマイレージ
- 出版社/メーカー: アップフロントワークス
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こんなミニマル・ガレージ・ロックンロール(ちょっと誇張して言ってますが)をハロプロで聴けるなんて、という嬉しさ。あとコーラスワークが絶品。アクセント的に施されたテクノポップ的打ち込みも良い。
- 第2位(2.5pts) スマイレージ「自転車チリリン」
- アーティスト: スマイレージ
- 出版社/メーカー: アップフロントワークス
- 発売日: 2011/08/03
- メディア: CD
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感傷的な気分に浸れる曲をどうしても強く推したくなってしまいます。
- 第1位(3.0pts) スマイレージ「パン屋さんのアルバイト」
- アーティスト: スマイレージ
- 出版社/メーカー: アップフロントワークス
- 発売日: 2011/02/09
- メディア: CD
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この曲については以前書いたので、それに特に付け加えるべきことはありません。音楽とは、歌とは、「世界がこうあってほしい」という祈りであり、世界解釈の一つの技法なんですよね。メルヘンのような楽曲だ。
次点(ノミネート曲リスト掲載順)
【モーニング娘。】
- まじですかスカ!
音楽ジャンル/演奏様式の名称が曲名に入っている時点で感動的(意味不明)。
- Only you
インダストリアル感すら漂うバキバキの打ち込みがストレートに格好いい。
- 1から10まで愛してほしい
特にどこがどうというわけでもないんだけど、すごくハロプロっぽくていい曲。
2010年のハロプロ最高傑作であるところの「グランドでも廊下でも目立つ君」的立ち位置(アルバム曲という点でも)のテクノ歌謡。
【Berryz工房】
- BOMB BOMB JUMP
とりあえず、がんばれベアーズ!じゃなくてベリーズ!
【℃-ute】
マスにもアピールするのでは?と思わせてくれる、フックに溢れた稀有な曲(でも売れない)。あと、いかにも℃-uteらしい曲でもある。
うまく説明できないのだけど、歌メロのリズムへの載せ方が面白いというか、独特のタイム感を醸し出していて聴いてて気持ちいい。
【Buono!】
- 雑草のうた
弱ってるときに聴いたら泣いちゃいそうな歌詞。
- ラナウェイトレイン
すごくいい曲だと思うしキュンとなれるところも良いんだけど、Buono!の過去の名曲群と比べるとどうしても一段落ちるというか、如何せん地味。
- 夏ダカラ!
モータウン風のリズム(bounce誌にそう書いてありました)をはじめ、演奏がとても格好いい。「Take it easy!」が大好きな身としてはBuono!はこういう「さわやかネオアコ路線」(?)もいいと思います。
- My alright sky [鈴木愛理]
米メインストリームポップっぽいメロディのR&B曲。これぞ美メロ!
【スマイレージ】
- ショートカット
2011年もっとも回数聴いた曲のひとつ。
ユーロビート(パラパラ)は未だ有効である。
- 踊ろうよ
牧歌的な雰囲気のレゲエ歌謡。ダサ可愛い。
- しっかりしてよ! もう
なんか全体的にあだち充的な雰囲気を感じるのは私だけ?スマイレージの本領はやはりメルヒェン/ファンタジー性にあり。
あと特筆しておきたいのは、今年はけっこうつんく♂の歌詞が良かったんじゃないでしょうか。一つ一つ挙げて網羅する余裕が残念ながら無いのですが、パッと思いつく範囲では、「彼店」、「オンリー・ユー」、「有頂天ラブ」、「パン屋さん」、「自転車チリリン」、「好きだな君が」あたりが白眉だと思います。
■MV部門
ハロプロのMVにはあまり感じられない作り手の工夫/作り込みや美的洗練、ユーモアのセンスが珍しく感じられる稀有な3本を選びました。言い換えれば非ハロヲタにも見せられる出来の3本です。
- 第3位(1.0pts) モーニング娘。「彼と一緒にお店がしたい!」
作り込みが素晴らしい。「この地球の平和を本気で願ってるんだよ!」との2本立てで、楽曲の音楽的構造*1と同様に円環構造を描きだす映像構成になっているのも泣ける。
- 第2位(2.0pts) スマイレージ「恋にBooing ブー!」
楽しさや作り込みという点では「有頂天LOVE」に譲るが、これは映像の質感(白みがかった質感が肌の美しさを際立たせている)が最高。
可愛いし楽しいし、言うこと無い。
■推しメン部門
(投票せず)
何かこの投票内容を見るとスマヲタみたいですが、真面目な話自分をスマヲタと思ったことも、アイドルの中で特にスマイレージを推しているという意識もありません。結果として偶然こうなっただけです。2010年などは自分はベリに投票が集中しています。
<第10回ハロプロ楽曲大賞2011[アイドル楽曲部門]>投票内容
http://www.esrp2.jp/hpma/2011/
選ぶのたいへんだった……。順位は付けず。全部2点。
■アイドル楽曲部門
第1位(2.0pts) ももいろクローバーZ「天手力男」
第2位(2.0pts) 東京女子流「ゆうやけハナビ」
第3位(2.0pts) さくら学院「ド・キ・ド・キ☆モーニング [重音部 BABYMETAL]」
次点(※ノミネート曲リスト掲載順)
- AKB48「桜の木になろう」
- AKB48「Everyday、カチューシャ」
- AKB48「チームB推し [チームB]」
- Not yet「週末Not yet」
- Perfume「スパイス」
- 9nine「Cross Over」
- 9nine「SHINING☆STAR」
- 9nine「夏 wanna say love U」
- アイドリング!!!「ア・ナ・ロ・グ [横山ルリカ、森田涼花、河村唯、酒井瞳、三宅ひとみ、倉田瑠夏、伊藤祐奈、野元愛、後藤郁]」
- バニラビーンズ「ドクター、お願い」
- バニラビーンズ「C葉さんのうた」
- ももいろクローバー「ミライボウル」
- ももいろクローバー「全力少女」
- ももいろクローバーZ「BIONIC CHERRY」
- 恵比寿マスカッツ「スプリングホリデー」
- ぱすぽ☆「少女飛行」
- 東京女子流「Liar」
- 東京女子流「Attack Hyper Beat POP」
- SUPER☆GiRLS「みらくるが止まンないっ!」
- Dorothy Little Happy「Winter blossom 〜冬の桜〜」
- Dorothy Little Happy「デモサヨナラ」
- さくら学院「Hello! IVY」
- さくら学院「ハッピーバースデー [クッキング部 ミニパティ]」
- さくら学院「プリンセス☆アラモード [クッキング部 ミニパティ]」
- さくら学院「Brand New Day [新聞部 SCOOPERS]」
- さくら学院「message」
- Fairies「Song for You」
- 制服向上委員会「ダッ! ダッ! 脱・原発の歌」
- 私立恵比寿中学「どしゃぶりリグレット」
- 私立恵比寿中学「ザ・ティッシュ 〜とまらない青春〜」
- 私立恵比寿中学「オーマイゴースト? 〜わたしが悪霊になっても〜」
- 私立恵比寿中学「売れたいエモーション!」
- 私立恵比寿中学「永遠に中学生」
- BiS「My Ixxx」
- BiS「nerve」
- BiS「太陽のじゅもん」
- BiS「ティーンネイヂフレイバ」*1
- Tokyo Cheer② Party「届け! エール 愛言葉」
- LinQ「きもち」
- tengal6「tengal6」
- tengal6「ルービックキューブ」
あるジャンルやシーンが盛り上がるということは、そこに集うクリエイターや才能の数の増加を伴い、結果として全体的なクオリティの底上げが起きる、またそうした作家たちの創作活動にある程度の自由を許す許容量が増し、コンテンツの多様性が高まる――。上の楽曲群を見てみると、現在のアイドルポップがいままさにこのような状況にあるということが実感できます。
ここで指摘しておきたいのは(というか今思いついたことですが)、こういう現在のアイドルブームというのは脈絡なく降って湧いてきたものではなく、ゼロ年代にアニメを中心とするオタク文化が一般化したことが準備段階としてあったんだろう、ということですね。これは何も「オタク」と言ったときに連想されるイメージとしてアニメとアイドルとを並べてるというわけではなく、アニメ(二次元文化)とアイドルは、セクシャリティとキャラクターを軸にした文化という点では質的にも同じ地平にあるんだろう、と思われます。
ハロプロとは何だったのか
10月9日に新宿ロフトプラスワンで行われた「ハロプロシングル大全集!! 1997-2010」結果発表イベントに行ってきました。ハロプロのシングル曲すべてを映像で振り返るという体験のマッシブっぷり(菊地成孔ふう)はすごかったです。投票結果については、あの順位は意外、とかあれはもうちょっと上でもいいんじゃないか、とかいくらでも言えるけど、それはキリがないのでやめときます。以下は、基本的にはあの日流れた映像を観て感じたことです。全然イベントリポートになってないのであしからず。。。
・自分は全盛期の娘。およびハロプロって思い入れなくて、むしろ嫌悪していたぐらいだし好きなメンバーとかいなかったのだけど、当時の映像見返してみたら、初期の辻ちゃんが可愛いくて可愛くて。驚いた。八重歯! 加入当時の6期メンもウットリするぐらい可愛かった。ロリコン。
・『ASAYAN』で「モーニング娘。」というグループ名を命名する瞬間のつんくの映像が流れたんだけど、当時はVシネとかに出てきそうなチンピラみたいな風貌だったんだなー。
・黎明期〜全盛期のさまざまな映像見ると、ハロプロがどうというより、自分が多感な時期を過ごした90年代末期の文化風俗の雰囲気を濃密に味わえて、甘酸っぱい気持ちになったりした。
・事務所の性格ゆえか、OGメンなどのソロ曲はいかにも演歌寄りの歌謡曲という感じで、現在のハロプロしか知らない自分には違和感ありありだった。
・ハロプロのMVのダサさは今に始まったことではないが、しかし90s末ごろのPVってカラオケのイメージ映像並のクオリティのものばっかりだったんだな。
・歌唱指導のオカマ先生のまとめ映像が流れたんだけど、誰だよ?みたいな。面白かったけど。そんな菅井先生を知らないぐらいの新参ヌルヲタな自分です。。。
・当時の『ASAYAN』でナイナイの横にいるアシスタントが永作博美だったことに場内若干のどよめきw
・全体的なメンバーのルックス平均値はどう見ても全盛期より現行のモベキマス以降の体制の方が上だよなあ。時代が下るほどルックスのレベルが上がっていくようにどうしても思える。これはメイクとかファッション、髪型の流行り廃りというのも大きいだろうけど。でも97年〜01年あたりはとくに娘。以外のユニットとか、「これをアイドルとして売るかね〜」ってルックスの人が多かった。
・近年になるほど、悪くはないんだけどどうしても小粒になっていく感じというか、インパクトやマスに訴える勢いがなくなっていくように感じた。やっぱりデビュー〜全盛期あたりは映像が流れるだけで笑いが起きるようなネタ的強度やキャッチーさがあるんだよね。その面白さはもちろん懐かしさというのもあるんだろうけど。ベリキューが娘。と匹敵するハロプロの主力になって以降はその小粒感が顕著で、低年齢路線という点でもお茶の間の支持から乖離し、「アイドルが好きな人向けのアイドル」という閉鎖性を帯びて行くのはやむを得ないとも言えるが、00年付近のブレイク期というのはこれなんだ?的なキッチュ感や胡散臭さ、B級感(シェキドルとかココナッツ娘とかに顕著)が濃厚だが、その反面インパクトは強い。近年はどのアーティストも全体的に小奇麗にまとまっているが、どれも似たり寄ったりになっている感はある。これは09年にハロプロからエルダや松浦、メロン等が抜けて、モベキマスにスリム化したことで同質性が高まったこと、の帰結でもあるだろう。良くも悪くも安心して楽しめる、予想の範囲内のコンテンツ――つまり、ハロプロが好きな人向けに作られた、ハロプロ的としか言いようがないコンテンツを、閉鎖的な村の中で楽しむ感じというか……。あえて意地悪く言うとそんな風に言えるのかな、と。
・この10年余りあれだけの才能と資本をアイドルに投下しつづけたハロプロはやはり偉大にして唯一無二だ。しかし、同時にこの「歴史」はある「切なさ」を孕んでいることも認識できた。この10数年を振り返った時に感じる何とも言えない切なさは、そこに数多くの若い女性たちの人生が投じられたことがまざまざと感じられることに由来する。彼女たちはまさにあそこに自分の人生を費やした。いまはまた別の女性たちの人生が現在進行形で投じられている。安全な場所からあれこれ言って楽しんでいる我々は、気楽なものだ。
・テレビの一企画としてデビューし、ラブマでブレイクして社会現象になり、2002年あたりから凋落の兆しが見え始めたが、その後キッズが登場して希望が見え始めた、とか、○○年は誰々の年だった、とか、この日MCの方々からもそういう語られ方がされてたけど、ある対象についてそういう時代の変遷とか紆余曲折を振り返って回顧することができるという楽しさは貴重だと思った。そういう楽しみ方ができるコンテンツ、文化現象ってそう多くあるものではない。これは単純にキャリアが長いと言うだけではなく、ハロプロがアイドル/芸能という、時代の空気/風俗を色濃く反映するものであるからこそ生じる歴史性だ。そういう意味ではアイドルとはある固定的なコンテンツ/作品であると同時に、メディアとしての性格が強いということがここからもうかがえる*1。
というか、この十数年で登場したすべてをハロプロというくくりで捉えるという認識がいかにして可能になっているか、ということこそがいま問われるべきだろう。というのもあの映像に出てきたのは確かにすべてハロプロという意味では同じなんだけど、そういった前提、フレームを取り払って、質的なもの(それは想像的なものだけど)を見た時に、それこそハロプロという前提を全く知らない人でも認識可能な同一性がそこにどれだけ見いだせるというのか?*2分かりやすく例えると、メロン記念日とスマイレージを同じ枠内で捉えるのってどうよ?的な問いです。これは映像で観たときにより際立つことなんだけど、十数年前のハロプロと現在のハロプロって、全く別物とも言える*3。このような問いを発するのは、上でも述べたようなハロプロの「歴史性」をして、たとえば現行の他のアイドルに対する優越の根拠とすることの妥当性を問いたいからだ。「ハロプロ」というフレームの曖昧さ、恣意性。
アイドルファンという営みが、「戦国時代」というタームに象徴されるように一種の文化闘争の様相を呈してきているいまだからこそ、ハロプロとは何だったのか、という問いの重要性は増している。たとえば、同じハロプロであるモーニング娘。とスマイレージより、スマイレージと東京女子流との間のほうが質的に近い、と見ることもできるわけで。現行のアイドルの各個体を対立的にとらえる際にハロプロという枠を持ちだすことにどれほど正当性があるのか。「ハロプロってこれだけ懐が広いし歴史的な厚みがあるんだぜ」的「勝った」感*4に、いかほどのリアリティがあるのか、ということについてはほかならぬハロヲタこそが考えるべきだろう。
この、ハロプロに全体性や同一性を見出すことはできるのか?できるとすればその内実はどのようなものなのか?という問題については今後もしつこく考えていきたいと思う。
*1:いま思ったけど、実はプロ野球とかJリーグとかのスポーツチームを応援する感覚に近いのかもしれない。アイドルとプロレスとの類似とかは従来からよく言われることだけれど。たとえば読売ジャイアンツという外枠、くくり、フレームは一定で、それに所属するメンツ/メンバーが入れ変わっていく、という点とかすごく似ていないだろうか。
*2:同一性を示す具体的根拠としてはつんくとかアップフロントとかが挙げられるわけだけど。ではハロヲタとは突き詰めればつんく的世界観やアップフロントのコンテンツを愛好する人、ということになるが、これは否定できるのか?
*3:これは、リアルタイムでずっと追いかけている人と、自分みたいに比較的近年にはまりだした後追いの人間とで感じ方が違うのだろうけど。
*4:ここではあえて否定的な文脈で書いたけど、自分としてもハロプロを支持できるのはそういう蓄積された歴史性の部分に因るところがやはり大きいのだけれど。
日本武道館のモーニング娘。
泣けなかったぜ、トホホ……。って別に泣くために観に行ったわけじゃないんだけど。でも、ももクロに大して思い入れないにもかかわらず4.10中野サンプラザ大会で号泣した身としては、なんで今回泣けなかったのか。
要因はいろいろあるけど、最も重要であるところのスピーチが今回はイマイチだったんじゃないかな、と。ああいうのはとにかく、具体的なエピソードを話さないとダメだと思う。ありがとうとか、がんばったとか、紋切り型の表現だけじゃあまり引き込まれない。早見あかり卒業セレモニーが何故泣けたって、そこでメンバーから語られるエピソード、思い出がいちいちいい話だったからだ。しかしこの日の娘。メンからは新大久保でメシ食ったぐらいのエピソードしか語られなかった(これはウソですが)*1。
ただ、その中でも印象的だったのは、田中れいなの語り口/口調/佇まいだった。あの独特の雰囲気って何なんだろう。あまりいままでモーニング娘。をちゃんと見てこなかった(特に現場で)人間としては、彼女の存在感が新鮮に感じた。すごく自然体で好感が持てるし、ヤンキー/ギャル的な雰囲気が独自性になっているなあ、と。
話を戻すと、セットリスト*2に自分内「泣ける」曲があまりなかったというのも大きい。「友(とも)」っていう曲はそんなに好きじゃないなあ。あと、高橋愛ソロの「自信持って 夢を持って 飛び立つから」という卒業にあわせて書かれたっぽい曲の、何と凡庸で陳腐なことか。今年のハロプロワーストソングじゃね?
まあ、大して感動できなかったということは今となってはどうでもいいというか。この日は、去りゆくものに対して抱く感傷などという後ろ向きなものではなく、この先に対する期待感みたいなものを得られたのが一番の収穫だった。そう、10期メンがよかったという話です。というか、佐藤優樹ちゃん(12歳)です。工藤遥はもちろん最高ですが、既にエッグで何度も観てるし、娘。に入ってもこのまますんなりエースの地位に立つのだろうし、それはそれで楽しみだけれど、今取り立てて語りたいことはない。それよりも初めて生で見た佐藤優樹ちゃんに対して抱いた感興が自分の中では重要。このことについては語れば語るほど、「小児性愛者」というレッテルと不可避的に結び付けられることにしかならないので多くは語りません。しかし一つだけ記しておきたいのは、高橋愛に対して各メンバーがメッセージを送る場面での佐藤優樹ちゃん。これは「速攻DVD」が届いたら文字通り速攻で観たいと思う。あの日あの場でなにが起きたか、あなたは目撃しただろうか。
まず、最初の「高橋愛さん卒業おめでとうございます」をいきなり噛み倒す。慣れない大舞台での緊張もあったろう。記憶が曖昧なのだが、「高橋愛さん」すら言えてなかったかもしれない。客席からは笑いが起きる。すぐさま「ごめんなさい」と言う彼女。この「ごめんなさい」が……! で、「高橋愛さん卒業おめでとうございます」を言い直し、スピーチが始まるのだが、彼女、泣きすぎて途中からなにも言えなくなる。涙を落ち着けてスピーチ再開するのかと思いきや、もう泣きすぎてどうにもしゃべれなくなってるので、そのまま仕方なく抱きしめる愛ちゃん。あれでしょう。あの初々しさ。加入して2日目だから高橋との接点とかほとんどないはずなのになぜあんなに大泣きできるのか。さっき書いたことと矛盾するようだけど、過去の思い出なんて関係なく、その場の雰囲気に飲まれて泣いちゃった、ということでしょう。だがそれがいい。あの年代の子というのは、ただそこにいるだけで何かを生み出してしまうものだ。別に面白いことなんて無理に言わなくてもいい。『めちゃイケ』で何か結果を残さなくてもいい。ただ自然に率直に振舞い、それが面白さや萌え(この言葉をアイドルに使うのは本当は抵抗があるのだけど)に結実することがベストなのです。
9期の4人も非常に良かった。とくに、あまり自分の中でマークしてなかった生田衣梨奈にハマったのがこの日のもう一つの収穫だ。「彼店」の衣装であるオレンジ色のジャケットにミニスカートという出で立ちに何故かクるものがあり、その後はずっとえりぽんだけを目で追っていた。何をそんなに惹きつけられたのか自分でも言語化できない。「あまり中2に見えない」というアホみたいな感想だけをとりあえず記しておく。
とにかく、小川紗季脱退と新体制スマイレージ、ベリキュー抱き合わせ商法、桃子芸人化、と最近(個人的には)凹む話題が続いたハロプロですが、久々に明るい兆しが見えた感じです。今後のモーニング娘。に幸多からんことを!
劇団ゲキハロ第11回公演『戦国自衛隊〜女性自衛官死守セヨ〜』
未だ「死守セヨ」の方しか観ていません。「戦国自衛隊」という作品については、半村良の原作小説とか角川映画版とか全く触れておらず、今回のゲキハロが初体験です。その上での感想ですが。。。
塩田テイストたっぷりの(としたり顔で言えるほど氏の作品を見てませんが)各キャラの掛け合いを楽しんでいたのだけど、後半、「戦争をなくすとか、憎しみからは何も生まれないとか言ってたのに、仲間が殺されたとはいえそんな暴れまくっちゃうのかよ!」みたいな、ある意味「超展開」に呆気にとられていたら、○○とか△△が死ぬシーンでは周りから鼻水をすする音がたくさん聞こえ、みんな意外とストレートに感動してるなあ……と。というのも、長尾景虎が良いやつなんだか悪いやつなんだか、はたまたただのガイキチなんだかわからない曖昧な描かれ方がされているように思え、であるならばテーマ的にも両義的なものを読み取ってもいいのかなー、と。ハロメンが大砲ぶっ放したり、バッサバッサ斬りまくったりして殺しまくる様はある意味見もので、あれは一種のブラックユーモアとして成立してますよね。そりゃ子供にあんな武器持たせたら危ないよなあ。国家権力によってある時代と地域に限定的に正統性を担保されたに過ぎない自衛隊の武力を戦国時代に持ってきたら、それは単なる非合理な暴力でしかないという。